CAD/CAM
最新の“板金に特化した専用の3次元受けCAD”で、作業の精密化、効率化を実現
多摩電子では、2016年に最新のCAD/CAMシステムに一新。従来のシステムを大幅に強化することで、作業効率がアップし、より短納期での対応が可能になりました。
2DCAD/CAMには、アマダ社製の「AP100」を3台使用。
3DCAD/CAMには、アマダ社製板金加工システムソフトである「VPSS 3i」を導入しています。
「AP100」「VPSS 3i」で作成された展開図には、成形属性、曲げ属性情報が含まれており、CAM工程から実加工までがシームレスに繋げることができるようになり、作業の効率化が実現されました。
また、蓄積されたデータは、サーバーによって管理され、いつでもデータの引き出しが可能となっています。多様なフォーマットに対応した、「受けCAD」システムも多摩電子の強みのひとつです。
NCT/レーザー加工
複合機を有効活用し、加工しています
CAD/CAM工程で展開、NCプログラミングされた製品は、展開図の段階で事前の検査を行い(インプロセスQC)、加工部門へ渡します。
加工現場では加工指示書に従い、必要な数量を各加工機で加工します。
NCTにはマニピュレータ、複合機にはサイクルローダーを装備。数の多い製品は、夜間加工で対応しています。
ベンディング(曲げ加工)
大きさや素材にかかわらず精度の高いベンディングを実現
抜き加工の終わった製品は、バラシ、バーリング、タッピング、バリ取り等の2次工程を経て、ベンディング(曲げ加工)へと移行します。当社では、ネットワーク対応のベンドマシンを2台導入。CAD/CAM工程で展開されたデータを活用し、複雑な折り曲げもデータを活用する事で、ミスの少ない加工を実現しています。
例えば、3.2mmの板でも、曲げ外形を±0.2以内に抑えることができ、大きさや材質にかかわらず精度の高い曲げ加工をすることが可能です。これはリベット加工をする際にも必要な技術になりますので、リベット加工を得意とする当社では、他社以上に高い技術力を提供することができます。
溶接工程
多摩電子では、様々な素材の溶接加工に対応しています。
一般的な溶接方法に加えて、PO鋼板をはじめとするカラー鋼板へのスポット溶接技術である、「プロジェクションスポット溶接」も対応可能です。
シルク印刷工程
小さい部分も柔軟に印刷対応致します
当社では、板金部品の多くに取り入れられているシルク印刷も行っています。耐久性に優れたシルク印刷は、板金加工の世界でもあらゆる箇所で使用されています。印刷字体は、基本的に焼付けによる印刷となる為、ラベルとは違い、剥離しにくく見た目にも美しい仕上がりになります。
3mm巾クラスのフォントサイズでも字が潰れないような印刷や、曲げのRに近い部分の印刷など、小さい部分まで柔軟に対応させて頂きます。
サイズによりますが、通常は塗装対応しているライン等も可能です。印刷や塗装を含めた製品設計がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
組立て工程
多摩電子では、多くの筐体でリベット組立を行っています。
当社では、設計段階でのメーカー様との打ち合わせの際、製品強度に合わせて、溶接/リベットによる組立方式、あるいは両方式を合わせた「柔構造」の製品を提案。多くの実績があります。
最終検査/出荷
工程ごとの品質を確約し精度を上げる
①まず工程内で検査要員がチェックを行い、品質作り込み(インプロセスQC)を行う
②完成した製品は出荷前に品質管理部門で最終チェックを行い、良否判定を徹底する
組立て工程では2段階のチェック体制をとり、常に精度の高い最良の製品をお届けするように心がけています。
工程内での品質作り込み(インプロセスQC)にすると、チェックの工程が多くなり、コストが高くなると思われがちですが、各工程の作業員が細かい部分までチェックを行うことで、逆に戻り作業や後の工程のつまりも減り、更に品質精度をあげることができます。
作業員のスキルを高めるためのノウハウも蓄積しているので、工数を増やすこと無くミスの少ない製品を短時間で製作することが可能です。
文字と視覚の両面で、異常品質対応をしています
品質工程で異常が出たものに関しては、異常品質の対策書(イエローカード)を作っています。
リピートで作製する場合には、前回の対策や現状対応状況を色と文字で記載したイエローカードを表紙に張り目立たせることで、ミス無くスムーズに確認ができる対策をしています。